Pamukkale, Hierapolis ヒエラ・ポリス-パムッカレ

昔から綿花の生産地として有名だったパムッカレ、その名前はトルコ語で「綿の宮殿」を意味します。また、古代ローマ時代から温泉の街としても知られていました。ここで外せないのは何万年もの歳月をかけて自然により生み出された神秘的な純白の段々畑です。

また、その丘の上に佇む古代ローマ都市ヒエラ・ポリスには、今でも実際に入れる天然の温泉プールがあり、なんとプールの中にも遺跡が沈んだままとなっています。

トルコの南側に位置しエーゲ海にほど近いため、他の地方と比べ全体的に気温は若干高めです。
四季はありますが、春と秋は短く大半が夏と冬の気候です。夏は乾燥し日本のようにじめじめ蒸し暑くなく日陰などは涼しく過ごしやすいですが、その分直射日光の日差しが大変強く痛いほどです。冬は天気が安定しなく、曇りや雨の日が多くなります。

旅行シーズンは4〜6月と9〜10月

7〜8月は避暑地としてパムッカレには多くの人で溢れます。更にパムッカレの真っ白な大地による照り返しや丘のてっぺんに位置する遺跡観光はかなりハードです。そのため、バケーションを避けて春や秋に訪れるほうが良いでしょう。特に6月あたりは日照時間が長く、外での観光中心となるパムッカレには最適です。パムッカレは裸足で歩くことができるので、タオルを持参すると良いでしょう。その分足元が滑りやすく要注意です。また、ヒエラ・ポリスは広大で、岩や土の上をたくさん歩くので歩きやすいシューズで行きましょう。熱中症対策に帽子やサングラス、ミネラルウォーターもご持参ください。

Pamukkale

パムッカレの棚田

弱酸性の雨がこの地域に降ると石灰質の大地に溶け込み、地下で炭酸カルシウムを溶かした地下水となります。それが、地熱で温められて湧き出ると温泉となり、炭酸カルシウムの成分は白く沈殿して、純白の石灰棚の風景を作り上げるのです。日中は白い棚田に溜まった水に空の青が反射して美しいコントラストを織りなし、夕暮れ時には棚田が赤やオレンジ色に染まり、夜はライトアップされより神秘的な印象です。

Hierapolis

ヒエラポリス

パムッカレとともに複合遺跡として世界遺産となったこの古代都市遺跡は、昔のローマ人がこの絶景と天然温泉に魅せられて建設されたリゾート地でしょうか。広大な敷地内には、立派な劇場や神殿跡、整備された水道システムなどが今でも当時の面影を残したまま佇んでおり、自由に見学できるようになっています。さらに大規模な浴場が2つもあり、そのうち一つは今でも実際に温泉プールとして入ることができます。