ヨルダン
古代遺跡や聖書ゆかりの地などの歴史遺産、死海周辺のエキゾチックなリゾート地、砂漠のアドベンチャーなど、小さいながらも様々な魅力に溢れた王国です。
正式名称:ヨルダン・ハシミテ王国
公用語:アラビア語
首都:アンマン
宗教:イスラム教93%、キリスト教7%
通貨:ヨルダン・ディナール JOD
概要
旅行シーズン
一番旅行に適しているのは春と秋に当たる、3月〜5月、10月〜11月です。
ヨルダンは国土の80%が砂漠地帯で、寒暖差が激しく雨はほとんど降りません。首都アンマンは地中海気候で四季があります。夏は長く乾燥し、快晴の日が続きます。一方で冬は雨が降り、標高の高いこの地域では雪が降ることもあります。一方、ヨルダン渓谷や死海付近は標高がとても低いため冬でも比較的温暖です。
服装
服装の目安としては、東京と大体同じくらいですが、日中と朝晩の温度差が大きいので重ね着して温度調整できるものが便利です。
砂漠地帯では特に顕著に気温差が激しくなります。帽子屋サングラス、日焼け止めも忘れず持参しましょう。また、ヨルダンは敬虔なイスラム教徒が多いため、夏でも過度に露出した服装は避け、女性はTシャツに長いズボン、それに薄手の羽織ものがあればベストです。男性も短パンやタンクトップは避け、Tシャツに長いズボンが良いでしょう。
治安
ヨルダンは,アラブ諸国の中では治安が比較的安定している国の一つと言われています。
それでも実際に,観光地等での強盗,暴行,投石や痴漢,路上での痴漢,タクシー乗車時に運転手からいやがらせを受けた等日本人のの被害例があります。強盗,ひったくりなどは,特にアンマン市内のスウェフィーヤ地区,シュメサニ地区,アブドゥーン地区,ウム・ゼイナ地区などのビジネス街や高級住宅街において多く発生しています。基本的な防犯対策はしっかりとり、防犯意識を持って行動しましょう。
注意事項
デモ・集会
政治的民主化,経済改革等を政府に求めるためにダウンタウンをはじめとするアンマン市内や国内各地で毎週金曜日の礼拝後(午後1時頃)を中心にデモ・集会等が発生しています。デモは,2018年6月には内閣総辞職につながる大規模かつ全国的なものとなり,また,同抗議活動において一部のデモ隊と治安機関員との衝突も見られる等しています。また,異なる部族出身の個人や家族単位の口論やトラブルが互いに武器を所持した部族争いに発展し死傷者をともなう騒じょう事案になることがあります。 街中でデモや多くの住民が騒いでいる場面に遭遇した場合には,すぐにその場を離れてください。
衛生
ヨルダン国内の生活インフラは一般的に不十分であり,不衛生な場所や飲食物が原因でアメーバ赤痢による下痢症にかかる場合があります。生卵や生水は避け,料理は十分加熱したものを食べ,野菜や果物は清潔な水でよく水洗いするか皮のついたものを剥いてから食べる方が良いでしょう。また,飲料水は,ミネラル・ウォーターを利用し,手洗いを励行する等の注意が必要です。
一部の河川,水路,池等には住血吸虫が生息していますので,郊外へ出た場合には,不用意に水の中に入らないようにしてください。狂犬病も発生しているので,野犬,野良猫には手を触れないでください。
出入国審査
出入国時の通関は全般的に厳しく,スーツケースや手荷物等を開けるように要求されることが多くあります。禁制品である麻薬,銃器,ポルノは持ち込みが禁止されています。特に,セミヌード写真が掲載されている程度の週刊誌等であっても持ち込みができないので注意が必要です。
写真撮影
軍関係施設への立入りは禁止されています。立入禁止地区には立て看板が立てられていますが,アラビア語表示のものが多いので注意が必要です。また,軍事施設,米国大使館等の写真撮影は厳禁で,撮影するつもりがなくても,カメラを向けた方向にたまたま軍事施設等があった場合には,フィルムを没収されたり,映像を消去されることがあるので注意してください。
王室批判
ヨルダンでは,王室に対する不敬には刑罰が科されます。外国人であっても,公衆の面前であからさまに王室を批判したり,王室関係者の肖像画が入った紙幣やポスター,写真等へ落書き等した場合は1年から3年の懲役刑が科されます。
宗教、習慣
イスラムの国であり,非イスラム教徒といえども,その戒律を十分に尊重することが肝要です。服装についても,Tシャツ,短パン等の過度に肌を露出した服装は避けた方が良いでしょう。飲酒についても,アラブ世界の中では寛容な方ですが,公共の場で酩酊し,大声を出したりして迷惑をかけると取締りの対象となります。また,ラマダン(断食月)時期には,ホテルやレストランでもアルコール類の販売を控える所があります。